苦手なこと。

私結構バイトをコロコロ変えるタイプなんですが、バイト先の店長や社長に言われることで最も苦手なことがあります。


「演じればいいんだよ」


私が劇団に所属して役者をしていると言うと7割方そう言われます。
この仕事も演じればいいんだ、と。

言っていることはわかります。
でも、それとこれとは違うと私は思うんです。

だってそんなこと役者やってる人じゃなくたって、みんなやっていることでしょう?
家族の前での自分、友人の前での自分、仕事中の自分、全部違いますよね。
そういうのって誰もが自然と使い分けていますよね。

私だって舞台上とプライベートと仕事中じゃ全然違う。

正直、芝居のしの字も知らない人が簡単に「この仕事も演じればいいんだよ、今日は○○系な感じで接客しようとかさ」なんて言わないでほしい。

もう一度言うが全然違う。

“演じる”のと“ごっこ”と“使い分ける”は似ているようで全然違うのです。


ましてや私は芝居をやってるとき意外で演じる事なんて出来ない。
そんなに器用じゃない。
たぶん、私の中の“演じる”とそういうことを言う人の“演じる”は違うんだと思います。

私にとって演じることは、そのキャラクターの人生を想像して約2ヶ月かけてやっと一人の人間を演じることが出来ます。
それでもいつも不完全ですが。
私はそういう作り方しか知らないし出来ない。

簡単に言う人達の“演じる”って言うのは本当にものまねとかそんなレベルなんだと思う、わからないけど。

芝居を習ってきた私には、今更そんな演じ方はもう出来ない。
そもそも不器用ですし。





とは言っても結局ここに書いたことは全部私の思っていることであって、中には仕事中も完璧に演じきっている役者さんもいるのかもしれない。

何だかわかり辛い話ですみません。
他の役者さんはわかりませんが、私は言われると困ることなので。










まぁ何だか真面目な話しをしてしまいましたのでシメはふざけて↓

志村動物園に出てくるチンパンジーのパンくんのような立ち姿。